ギャンブル依存症 – できること

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ギャンブル依存症は誰もがなるリスクのある病気です。発症すると最悪の場合、命に関わってきます。手遅れな状態となる前に、依存症を理解し治療していきましょう。以下ではギャンブル依存症とはなんなのか、そしてギャンブルを防止するための方法について解説していきます。

ギャンブル依存症とは?

ギャンブル依存症はギャンブルにのめり込み、日常生活を送ることが困難になった症状のことです。精神疾患のひとつであり、賭けを娯楽目的とは別の理由で遊ぶことを指します。WHOでも「病的賭博」という名がついている病気です。

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ギャンブルはそもそも楽しい娯楽ですが、ギャンブルの怖いところは病気になり得るところです。ギャンブル依存症へなると、ギャンブルの虜となり、遊びたい気持ちが抑えられなくなります。遊ぶことで安心感を得て、お 金がなくなることで、人間関係に問題が起きたり、物質使用障害に陥ったりするなど、さまざまな支障が起きるのです。日本では競馬やパチンコ、オンラインカジノなどでギャンブル障害を生じることがあります。

ギャンブル依存症によくある症状とは

全体的に自分の健康問題や周りの生活に悪影響を及ぼされます。厚生労働省では、以下のようにギャンブル依存症の人の症状を説明されています。

ギャンブル依存症の人によくある症状:

  • 睡眠や食事がおろそかになり、健康的な問題が起きる
  • 仕事や学校を休みがちになる
  • 隠れて借金するなど

またギャンブルしていないと、ギャンブルをしたい気持ちで物事に集中できなかったり、ギャンブルをしてしまったという罪悪感からうつ病になったりします。

よくあるギャンブル依存症の原因とリスク

アルコール依存や薬物依存のように、人は賭博していると、脳だけでなく生活や人間関係でも悪影響を及ぼします。ギャンブル依存症の原因ははっきりと分かっていませんが、ギャンブルにアクセスしやすいこと、ギャンブルを始めた当初に大勝ちしていること、周りにギャンブル依存症がいる人などの環境要因は、ギャンブル依存症に陥りやすいものと言わ れています。

ギャンブル依存症となると、生活費がなくてもギャンブルに明け暮れ、金銭面で家族や夫婦間、友人に迷惑をかけるでしょう。徐々にそれが人との問題へと発展し、今までの社会生活が送れていけなくなります。またそのストレスからアルコール依存や物質使用の障害などにつながるおそれもあります。そのほか精神障害との合併が多いのも、ギャンブル依存症の人の特徴です。

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ギャンブル依存症を診断する方法

WHOでは以下の症状がすべて当てはまっていると、ギャンブル障害だとされています。

  1. ギャンブルする時間や頻度を自分でコントロールできない
  2. 日常生活でギャンブルをなにより優先している
  3. 好ましくない状態であるにもかかわらずギャンブルを続けて、問題を増大している(借金や夫 婦間でのトラブルなど)

そしてこの3点が当てはまっているうえ、個人、家族、社会、教育、職業などに、大きな苦痛や障害が生じていると、ギャンブル依存症です。

ギャンブル依存症のステージとは

ギャンブル依存症の入口には、大きく分けて2つのステージがあります。

ステージ1:利益と損失 段階

ギャンブル依存症の入口として、プレイヤーは賭博で得られ るお 金によってドーパミンが放出されます。ドーパンミンは脳にある神経伝達物質のひとつで、幸せホルモンとも呼ばれます。この幸せホルモンは脳の「報酬系」と呼ばれる部位と深い関わりがあるのです。

研究によると、ギャンブルにて勝つことで脳の「報酬系」が活発になり、さら にギャンブルをつづけたい気持ちになります。それが何度かつづくことにより、その感覚を得たいがために負けても賭けつづけてしまうのです。

ステージ2:絶望 段階

掛け金を出しつづけることにより、お金の問題が顕著になります。借金だけでなく、お金を元に家族との関係や、仕事に対する問題も起きるはずです。ただし、既に脳が麻痺しているため、プレイヤーは、この問題を解決するにはギャンブルでジャックポットを当てるしかない、と考えがちです。誰にも助けられず、精神障害を抱えているにもかかわらず、そんなことに自分でも気づけなくなります。

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ギャンブル依存症を防止する方法

ギャンブルへ依存しない対処法として、まずギャンブルは娯楽だと理解することです。パチンコといったギャンブルで生活を賄えることは稀であり、大勝ちできたとしてもそれがずっと続くわけではありません。

そのためギャンブルをするときは、ありとあらゆる目標金額を決めてください。この賞金額、損失額に達したらゲームをやめる、と設定します。ギャンブルをしたい衝動に駆られても、必ずこの設定を守ることで、安全に楽しく遊ぶことが可能です。

もしギャンブル依存症になることが怖いのであれば、遊ぶ頻度を減らしたほうがよいでしょう。次 に、既 にギャンブルをしており、ギャンブル依存症の疑いがある場合、相談機関や専門医療機関にかかりましょう。相談することで気持ちは軽くなりますし、自分の状態にあった治療を受けられます。

ギャンブル依存症から身を守ろう!

ギャンブルの醍醐味は勝ち負けに一喜一憂できるところです。パチンコやオンラインカジノといったギャンブルは、娯楽として楽しむ範囲では面白いです。ただし度が過ぎると、ギャンブルが原因で病気になったり、金銭の問題が起きたりします。ギャンブルにのめりこまないよう、遊ぶ頻度をコントロールしてください。既に疑いがあれば、診断を受けて、自分に合った治療を受けましょう!